押入れの片隅から、昭和41年1月2日に収録した、当時の太田八木節保存会新年会のテープを発見しました。私自身が収録したものです。なにせ今から46年近くも前のことです。再生しようにも、今時オープンリールのテープレコーダなどなく、首をかしげておりましたが、最近貸してくれる人がいたので、再生してみたところ、見事生きていました。この会は、つぶやきのページにも書きましたが、同郷の稲村陸合一(くにかず)さんに連れて行って貰いました。 場所は忘れましたが、太田駅に近くの集会所みたいなところだったような気がします。そこには樽やら鼓やら、また踊りの唐笠などが置いてある部屋もありました。
笛は名人「まっちゃん」ただ一人です。うろ覚えで楽譜を載せましたが、いずれ修正します。 なお、残念ながらこの新年会の余興では大太鼓が入っておりません。
新年会ですから、宴会の席上、気分の乗った人達が交代で演じています。演奏のところだけを録音したもので、少々話し声なども入っておりますが、それも記録としてお聞き下さい。
今後収録内容を整理してぼちぼちアップロードして行くつもりです。ファイルサイズ縮小のため音質は落としてありますが、昔のテレコなので、もともといい音ではありません。
なにせ、私自身が本当の若い衆(ワケーシ)でしたから、大変貴重なものと思います。 (23・10・21)
その後、録音したテープレコーダーも物置から出てきました。まだ真空管のものです。こわれておりましたがが、真空管は生きていました。電気部品、機械部品を取り替えてこれも回復しました。(24・1・29)
当時の会長、朝日タクシー社長の板橋勘三郎氏の唄。ここで、「宝泉が踊る」という声が聞こえますが、この宝泉村(当時)こそが私の故郷。なお、この演奏では私がお願いして小鼓を叩かせていただきました。 (23・10・21)
演奏の中で演者を紹介していますが、誰かが聞き取れません。
この前奏は実は前掲の稲村さんの後奏そのものです。つまり演奏は稲村さんからの続きものなのですが、編集、独立させてAさんの唄としました。
後奏は、次の人の前奏になっていますが、この笛は、名人マッチャンが興がのったらしく、素晴らしいものになっています。普通笛は数十秒程度ですが、ここでは3分47秒も続いています。他では聞けないメロディーも出て来ます。マッチャンの名誉のためにも永遠に残したいものと思っております。お楽しみ下さい。(23・10・28)
この唄は、実は前掲、演者不明A氏のあとの、長い笛のあとに引き続いて唄われているものです。3分半もあるものを、1分ほどにカットして前奏にしました。それ故、突然途中から前奏が始まります。歌詞は、多分五郎正宗であろうと推測していますが、正確なところは分かりません。稲村さんと一緒に演じている方は、桐生から足尾線(現在のわたらせ渓谷鉄道)でずっと足尾の方に向かった沢入(そうり)というところからはるばる見えた方です。なかなかお上手ですが、ちょこっと特徴ある節回しになっています。
何分内輪の新年会の余興で、アルコールが入っているせいもあり、出なくてよい囃しが出たり、笛が途中まで出なかったり、更には文句をど忘れしてトチッたり、といろいろありませが、録音不良ではありません。座興としてお頼みみ下さい。(23・11・4)
氏名は不明ですが、当時の副会長です。苦みばしったなかなかのいい男でした。勿論オジサンです。音頭も大変歯切れが良く、名人の一人と思います。最初に登場する方です。相方の人は顔も思い出せません。
途中、音が途切れたり(録音ミス)、また演奏が止まったりします(録音ミスではありません)が、全部をアップロードします。